17LIVEというメシア

 

 

2021年5月22日、5月23日、そして9月12日。私はPCスクリーンを凝視していた。この日付をみてアケカスなら既にピンときているだろう。そう、AKB48のコンサートが行われた日である。

 

ではなぜ凝視していたのが煌めくライブセットでなく、PCスクリーンなのか。こちらもアケカスであればピンと来ているだろう。私は17LIVEによる無料配信を視聴していた。

 

 

 

一度アケカスとしての道を修めたことのある人間であれば誰もが注目する最後の一期生、峯岸みなみ卒業コンサートが無料で配信される。これはどえらい出来事である。AKB48卒業コンサートでは卒業するメンバーと関りが深いメンバー(それが卒業生であっても)が必ずと言っていいほど登場する。

 

AKB48のオリジナルメンバーとしてデビューし、様々な時代を経験し、チーム8を除くすべてのチームを渡り歩き、多くのメンバーに慕われた峯岸みなみの卒業となれば、所謂レジェンドメンバーが集結するのも想像に易い。

 

つまり、あの頃の日本を生きたすべての人間が注目するコンサートであった。

 

 

そのコンサートがインターネットで配信。無料で。さらに1週間のアーカイブ配信もあり。

 

 

 

 

 

このような超大盤振る舞いの歴史に残るコンサートを当たり前のように視聴し、見事にAKB48に惹き込まれた私は出戻り新規となり、今ではアケカスライフをすこぶるエンジョイしている。

 

 

そんな出戻り新規の私にとって17LIVEは、キリスト教におけるイエス・キリスト魔法少女にとっての鹿目まどか、日本バスケットボール界における八村塁。つまり救世主となった。

 

 

 

 

そもそも17LIVEとは......

スマホひとつあれば、
いつでも、誰でも、どこにいても
ライブ配信を楽しめる

「17LIVE」は、誰もが気軽にライブ配信を楽しめる日本No.1ライブ配信アプリです。
歌・パフォーマンスはもちろん雑談やゲーム配信など、
あなたの好きなこと、ちょっと聞いてみたいこと、話してみたいことを、
いつでもどこからでも楽しむことができます。
中には、人気アーティストやアイドルのここだけでしか見れないライブ配信も!
さあ、「17LIVE」を楽しもう!*1

という感じのライブ配信アプリである。

 

 

 

 

 

なるほど。注目度の高いこのコンサートを配信することでさらに利用者を伸ばそうという17LIVEの戦略、これは大成功だ。それにしてもありがとう、メシア。

 

 

このように17LIVEに対する敬意を持ちつつ、その後もアケカスライフをエンジョイしていた私。そんな中、このような告知を目にした。

 

 

 

 

 

 

AKB48が登場する17LIVEでの配信番組の告知である。ゲストである西川貴教さんはAKB48とのかかわりも深く、なにせ私の推しメン向井地美音ちゃんがMCの配信だ。これは絶対に見よう、ということでこちらも視聴した。

 

番組はAKB48と近い存在である西川さんが登場したからこその盛り上がりで大満足の内容であった。

 

中でも西川さんの「向井地(総監督)時代のAKBを作れるといいね」「AKBと一緒に心中してくれるような人を探せるといいね」という言葉に代表されるような、AKB48に関する議論はとても見ごたえがあった。

 

ここでも17LIVEへ感謝しつつ、私はちょうど解禁されたばかりの根も葉もRumorに熱狂していた。

 

 

 

 

 

 

 

すると、今度はこのようなものが目に入った。

 

ん???AKB48イナズマロックフェス出演に向けて進めていた????

 

この前、確かにあの配信番組でみーおん総監督が西川さんに「イナズマロックフェスに出たい!!」と直談判していた。

 

そしてそれに対して西川さんは「他の人たちの意向があるから、もしも17LIVEさんがスポンサーに入ってくれるならウェルカムですよ」と冗談っぽく答えていた。

 

 

 

 

やった???

 

17LIVE、やった????

 

本気(マジ)?????

 

 

もしかして、「AKBと心中してくれるような人」って17LIVEのことなの????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という17LIVEへの畏怖をまたしても募らせていると、再びとある告知が目に留まる。

 

 

 

 

またもやコンサートの無料生配信。

 

落選したことに加え、諸事情で現場にいけないことになってしまった私にとって、まさに救世主(メシア)だ。

 

 

 

私をアケカスに連れ戻してくれたメシアが、久しぶりにAKB48と過ごした夏の締めくくりを迎えさせてくれる。こんなエピソード、たしか聖書にある気がする。(ちなみにキリスト教系学校出身の私、キリスト教の授業の評価はCでした。アーメン。)

 

 

 

コンサートはもちろん最高だった。

 

根も葉もRumor初披露に加え、向井地美音総監督を中心に作り上げられたセットリストは会心の出来で、表情を変えていく夏の終わりの空とAKB48......。

 

そう遠くない未来に「AKBサマパ」が夏が終わってしまうもの悲しさと煌めき、そして新しい季節への期待を表す季語となって、使い方を間違えた梅沢富美男が夏井先生とバトルしているところまで見えた。

 

 

そして17LIVEのおかげでAKB48の功労者の1人、横山由依さんの卒業発表を目にすることができたことも大きかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなコンサートの余韻も冷めやらぬある日、またまたこんな告知が目に入った。

 

 

 

AKB48全員集合!17時間配信」

 

 

 

 

 

17LIVE、マジか。

全員集合で17時間、マジか。

 

 

 

 

 

様々な驚きが交錯して、もはや高橋みなみになってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、もちろん平日よりも2時間ほど早起きして視聴した。

 

歌唱力、ダンス、大喜利などそれぞれの個性を活かした対決企画や各チームのキャプテンと総監督、ネット民代表のひろゆきの対談企画など、見ごたえのある17時間はどこも見逃したくないような素晴らしい番組だった。

 

なかなか全員が揃うことが難しい中、長時間かけて全てのメンバーに見せ場を設けたことで私はあまり知らなかったメンバーの魅力を知ることができたし、AKB48が全員で作り上げてくれた番組に感動を覚えた。

 

 

 

 

そして番組終盤にはAKB48が出演する17LIVEのレギュラー番組の発表もあった。

画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、私はとある疑問を抱く。

 

 

「17LIVE、やりすぎじゃない????」

 

 

 

 

ブログ冒頭で

なるほど。注目度の高いこのコンサートを配信することでさらに利用者を伸ばそうという17LIVEの戦略、これは大成功だ。

とか言ったけど、戦略にしてはやりすぎじゃない??

 

 

 

 

ここで私は、あることを思い出す。

 

 

 

そう、変わっている。17LIVEの社名とロゴが。

 

サマパ生配信まではかわいいキャラクターが描かれたようなロゴだったのに、なんだか素材だけで勝負しているようなシンプルロゴに変わっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして17時間配信の中でもイチナナライブと言ってしまったメンバーのいるチームからは-17ptという重い罰則規定があった。

 

 

これについて調べてみると、以下のような情報を発見した。

 

 

 

<新社名について>
日本で「イチナナライブ」、台湾では「イーチーライブ」、アメリカでは「LIVIT(リビット)」と、地域ごとに異なるサービスの呼称を「ワンセブンライブ」に統一し、グローバルブランドとしてのポジションを明確にいたします。また、ライブ配信プラットフォームも同様に「17LIVE(ワンセブンライブ)」に変更いたします。

<新ロゴについて>
強調した1と7の数字には、「1つの空の下、7つの大陸を越えて一緒につながる」という想いを込めました。赤はライブ配信の躍動や楽しさ、白はライブにおける”ありのまま”の部分を表しています。さらに、赤は生放送中であることを示す「ON AIR」のマークをイメージしています。かつてテレビやラジオが大衆文化を育んだように、17LIVE(ワンセブンライブ)は次世代のコミュニュケーション文化をうみだすプラットフォームを目指してまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど。そういうことか。

 

 

 

 

 

 

 

 

17LIVEの「17」は十七ではない。「一」と「七」を隣り合わせて表記しているだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルファベットの1番目と7番目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「A」そして「G」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A)AKB (G)激推し

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

「1つの空の下、7つの大陸を越えて一緒につながる」

というロゴに込められた想い.......。

 

 

 

 

 

 

 

 

今年のAKB48グループアジアフェスティバルに参加した海外グループの数

 

 

 

 

 

 

「7」

 

 

 

 

 

 

 

 

AKB48とは、17LIVEのことである。」-mire4422

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メシアよ、どうか私をお救いください。